出張講演①

久しぶりの投稿です。

7月23日のイベントを終えて、自分の中での総括に時間がかかり、多くの方々への感謝をお伝えしないまま、時が流れています。

イベントの片付けをしていたら、たくさんの差し入れが置いてありました。
恐らく、イベント当日、余裕のない私を見て、みなさん気を遣われてそっと置いて行かれたのだろうと…不甲斐ない自分を応援してくださる多くの方々の気持ちに、目頭を押さえながら、整理しました。
ジュース、ゼリー、アクエリアス、はちみつ(!!)、塩分チャージ、…

今年の夏は、異常な暑さ!!
資料室を開けた時に冷凍庫で冷やしておくと、来館したみなさんに喜んでもらえます。

改めて、差し入れをありがとうございました。

さて。

TICO PLACEをオープンさせてから、時々、講演の依頼が来ます。
そのたびに、断りたい気持ちでいっぱいになります。・・・

「私は歴史研究家でも、戦争に関する研究者でもない・・・。」
「悲惨な戦争を体験した方々、戦後、平和をつくり、平和を守ってきた方々の思いを繋いでいかなくては。そう思っただけなのに・・・。」

と、マイナスな気持ちになって、自己嫌悪。

そんな時は、出会った人たちのことを思い出して、
「みなさんの経験を伝えるんでしょ!戦争のことに関心をもってもらって、平和をつくる力にしてほしいんでしょ!」
と、自分に喝を入れ、話す内容を一生懸命に考えて、一生懸命に準備します。

8月に入ってからも、出張講演に行きました。

終わって、
「やっぱり、私の話じゃ、物足りないよなぁ・・・。」
と、泣きたいような気持ちで、ただただ暑さと疲れと戦いながら運転して資料室まで帰りました。

数日たって、資料室に一通の葉書が届きました。

涙が溢れてきました。受け止めてくださっている人がいた。と。

実は、この日の講演内容は、自分で言うのも変ですが、「いいこと思い付いた!!」と思って考えたものでした。(よい感想をいただいたので、ちょっと調子に乗って紹介します。)

講演ーーー。
一方的に話すのではなくて、「いっしょに考える」ようなことができないかなぁ~。
と考えた末に思い付いたものでした。

「平和」へ向かう心はどの部分?
「戦争」へ向かう心はどの部分?

宇佐にお住いの佐田さんが、小学校5年生の時に書いた日記から、「軍国少年」に育っていく過程をいっしょに読み解いてみよう!というものです。(各自、「平和」に向かうと思う部分に赤線を「戦争」に向かうと思う部分に青線を引きます。「どうしてそこに線を引いたか」を大事に考えて行きます。)

私は、平和をつくるのも、戦争をつくるのも、教育の力によるものが大きいと考えています。
ここでいう教育は、「学校教育」「家庭教育」「社会教育」。大人が関わるものすべてです。

そのことを証明しているかのような、佐田さんの日記。
大人の関わり(声かけ、行動、買い与える物、経験させること…)で、佐田少年が変わっていっていることがよく分かります。

その日は、11日分の日記から読み解いていきましたが、2日分↑だけでも、よかったら読んで考えてみてください。

そして、自分自身の言動が、平和をつくるためのものになっているか、振り返って、生かしていきたいものです。

  • X

出張講演①” に対して2件のコメントがあります。

  1. 冲吉幸子 より:

    先日8月18日、突然の申し出に対して、案内していただきありがとうございました。たくさんの手作りの資料館に温かさを感じましたし、展示品を学生さんに説明される時、歴史や寄贈された方の思いも寄せて説明されている姿を見て、教えられることがたくさんありました。
    伝承者として、一方的に話すのでなく、問いを投げかけ、考えてもらう伝承講話ということも考えさせられました。ありがとうございました。

    1. TICo より:

      ちっちゃな、資料館で申し訳ないような感じでしたが、わざわざ来ていただいて、嬉しかったです。
      まだまだ勉強不足で、毎日毎日「考え中」の私ですが、今後ともよろしくお願いします。
      切明さんのお話をいつか伺うことができたら。なぁんて、思っています。
      とにかく、今は、目の前のすべきことに、一つ一つ精一杯取り組むのみ!
      がんばります!!  まだまだ暑い日が続きそうです。ご自愛を。
      小松芳子

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


展示

前の記事

反省から見えた次への一歩
展示

次の記事

知を得て考える子ども達