小野さんのお話~戦時体験者から見た戦争~

報告が大変遅くなりました。

4月18日(土)。小野さん(元北九州平和資料館 館長)のお話会(第1回目)を若松区生涯学習センターで行いました。

45分~1時間の予定でしたが、やはりたくさん伝えたいことがあるご様子。1時間15分くらいでしたか。お話してくださいました。

特にこの日は、小野さんがどうして軍国少年になったのかを「勉強」に焦点を当ててお話してくださいました。(以下、話された流れのままに、簡単にまとめました。)

  • 防衛費がこの10年間で倍になった。
    (戦中は、軍事費が一般会計の78%だった。)
  • 熊本へのミサイル配備が市民に説明なく行われた。
  • 渡辺白泉の句
    「戦争が 廊下の奥に 立ってゐた」
    戦争が外地で行われていたころの日本と現在と同じ状況のように感じる。
  • 孫が銃を持たなければならなくなるのではないか。と思うと、自分も何かしなければと強く思う。
    「思うてせんかったら、思わんのと同じや。」
    という恩師の言葉が残っていて、講座を引き受けた。
  • 4~12歳まで大連に。
    終戦の年が5年生だった。
    1941年、太平洋戦争開戦の年に国民学校に入学。
    井上ひさしさん、大江健三郎さんと同じ。
  • 戦争は、国民の支え(「賛成」という気持ち)がなければできない。
    ※戦後、憲法改正されなかったのは、国民が「憲法は変えてはいけない。」と言ってきたから。
  • 国民学校教科書(1年生)に出てくる順番
    「アカイ アカイ アサヒ アサヒ」(日本の国)
    「コマイヌサン ア コマイヌサン ウン」(神道)
    「ヘイタイサン ススメ ススメ ・・・?」(軍隊)
  • 紀元節など祝日に行われる式
    2月の氷点下の寒さの中、講堂で行われた。
    教頭先生が奉安殿から教育勅語を運んでくる。
    校長先生が教育勅語を読む。小さな一年生も気を付けして、頭を上げずに聞く。
  • 修身や日本歴史の教科書の中身
    日本が特別。忠義を尽くすことのすばらしさ。

途中、今も覚えている教科書の中の文章(好きだったものも含め)や歌も紹介してくださりながら、戦争中の教育がどのようなものであったのかを話してくださいました。


子どもの目線でのお話は『戦時体験者』ならではだと思いました。

子ども達は、『皇祖皇宗(こうそこうそう)國ヲ肇ムル』を「わがこうそこうそ・・・」と言いながら、友だちを「こ~そこ~そ」する(くすぐる)、

「ちんがおもわずへをふって、なんじしんみんくさかろう。いっとくしんぽうこいねがう。ぎょめいぎょじ。」
と、換えておもしろがる子どももいたことなど、会場からも笑いが。

子どもはどの時代も変わらないなぁ。と思って聞いていました。

でも、小野さんは言いました。

「それでも、天皇さんを神様と思っていました。」

「天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫ににぎの尊が高千穂の峰に降りてきて、日本を平定しなくてはいけない。と。今の宮崎から瀬戸内海を通って、奈良の橿原で天皇になる。これが神武天皇。天皇一代目ということです。

神武天皇は137歳まで生きたと言われています。」
---会場笑い---

「楠木正成、正綱の親子のように、天皇のための国にしなさい。」が日本歴史(教科書)の締めの言葉。
「神の国、天皇の国を徹底して教えこんだということ。私どもは、戦争に敗けると思いもしていませんでした。空襲にも遭っていなくて、いいことしか教えてもらっていないから、戦争がどんなものが全く想像していなかった。」

知らなかったんです。戦争行ったら死ぬということも、戦争行ったら食べ物がなくて6割の兵士たちが飢餓で死んだということも飢餓がもとで病気で死んだということも。」

改めて、平和教育(平和授業)の意味を考えさせられました。

小野さんが準備されていたお話が終わって、私から質問しました。
「戦時体験者として、一番辛かったことは何ですか?」

小野さんは、敗戦後のこと(8月15日の朝からのこと)を話してくださいました。

「中国人からは、一度もいじめられていません。石も投げられなかった。私たちは、あんなにいじめたのに。」
と、おっしゃいました。

そして、「辛かったこと」をお話してくださいました。
戦争が終わった冬に、食べる物がなくて3月に生まれた弟さんを亡くしたこと。
ゴミ箱の動物の腸を拾って食料にしたこと。

冬の寒さが厳しい中、ストーブで燃やすものがなくて、お兄さんと抱き合って寝たこと。

小野さんが、これまで命を削って、戦争をしない国を維持し続けるために「行動」してきた、その原点が垣間見えるお話会でした。

次回は、「体をどうやって鍛えてきたか」をお話してくださる予定だそうです。

5月16日(土)17時から

です。
定員を超えてしまい、廊下で聞かれた方もいて、ご迷惑をおかけしました。必ず、お申込みをお願いします。

お申込み➨電話 090-4514-2365(小松)https://forms.gle/z9Zc84Rst9yJ5V2n9

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


平和学習

前の記事

平和学習のすすめ