戦争を知ることが平和を守る

沖縄本島への米軍の上陸が1945(昭和20)年4月に始まったといわれています。

そんな中、沖縄本島から約9km離れた伊江島では、4月16日から21日まで、「六日戦争」と呼ばれる激しい戦闘が繰り広げられました。
この6日間の戦闘で、日本軍約2000人、村民約1500人が亡くなったそうです。

上の写真にある洞窟(ガマ)には、防衛隊員たちが身を潜めていました。
もとは、飛行場の整備、保守のために結成された(半数は島民を召集した住民義勇隊)のですが、米軍上陸の前に飛行場を破壊する命令が下り、任務終了後、島の防衛に就くことになったのでした。

戦うための装備は十分にはありませんでした。
昼間はガマに身を潜め、夜になって這い出し、手榴弾と竹やりで夜襲を掛けたそうです。

この場所は、島を守るためにと、命を懸けて住民たちが出撃していった場所なんです。・・・

2024年12月。一年が終わろうとしている。

いろいろなことにチャレンジし、経験させていただいた、あっという間の一年だった。

中でも、沖縄の学び直しは、私に大きな力を与えてくれた。

沖縄の辺野古新基地建設のために埋め立てられようとしている大浦湾の生きものたちと直接会い、
生きものの命を 豊かな自然を 人権を 民主主義を 未来のために守るために闘う人たちと直接会い、
戦争を伝える意義を明確にできた。
「何とかしたい!」と思う気持ちが今まで以上に強く、太く、揺るぎないものに変わった一年だった。

沖縄戦から戦争を知る そして「現在(いま)」を考える

●軍隊は、国民を守ってはくれない
●戦争をするために、すべての国民が利用される

●戦争の準備(基地建設・滑走路建設・弾薬庫建設・飛行訓練・射撃訓練・ミサイル発射訓練…)は、たくさんのいのち・自然環境を奪っている

●戦争準備は徐々に進められる(法律が変えられ、状況を変えられ、物が言いにくくなっていく)
●法律の作成や改正には、もっともらしい説明がある。正しい情報と冷静に考えて行動することが大切

●戦争によって、国民の生活は苦しくなる

●戦争では、『弱者は足手まとい』として、排除される

戦争を知ることが、平和を守る力になる。いや、

戦争を知らなければ、平和を守ることはできない。

戦争の道へと進んでいった時代と重なることが起きている「今」だからこそ、強くそう思う。

私は焦っている。
でも、確実に一歩一歩、私が学んだ戦争の真実を少しずつでもお伝えしていくしかない。

伝えたいことが沢山あるのだが、時間が無くて十分にできていないのが、現状・・・。

しかし来年も、「無関心」を無くせるように、がんばるのみ。

「戦争が実際はどんなものなのか知らなかったから、いけなかったんだ。」

沖縄戦の体験者の言葉。大切な人を亡くし、ご自分も悲惨な経験をされた方の言葉だ。

戦争で犠牲になった人の命を「生かす」ことが、平和な世の中を生きさせてもらってきた私がすべきことだということを忘れずに、がんばろうと思う。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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