戦没者慰霊祭~ボランティア募集~

私が平和資料館に関わるようになって、戦争で父親を亡くされた若松区遺族会の会長さん(Mさん)と知り合いました。

Mさんは、
「二度と戦争をしちゃぁいけん。」
「憲法9条を守らないけん。」
「私ら遺族(軍人・軍属の遺族)には国からお金が出とるけど、空襲被害者には一銭もお金が出とらんのよ。」
「忠霊塔に若松の高校生に来てもらって、戦争のことを知ってもらったらいいんよ。」

いつもおっしゃいます。出会ってからずっと、言われることは変わりません。

今年90歳にることもあり、足が不自由になっています。

私は、「忠霊塔」の存在は知っていましたが、入ったことはありませんでした。

※忠霊塔の場所➡https://kitakyushu-heiwa.com/information/

Mさんに鍵を開けてもらい、入った時には、何とも言えない感覚を覚えました。

約2200人もの戦争犠牲者のお名前が、大変丁寧に刻まれています。

いわゆる「お国のため」に死んでいった軍人軍属だけでなく、空爆や原爆によって命を奪われた民間人の名前も一緒に刻まれています。

Mさんは、
「こんな忠霊塔は、全国探しても若松だけじゃないやか。」
と言われます。

一人一人のお名前、年齢を見ながら、その人のこと、家族のこと等想像し、胸が苦しくなるのを感じました。

そんな忠霊塔ですが、今では地元の人にも知られていません。

そう言う私自身も詳しいことを知りません。
Mさんに、創設時のことを尋ねても「よう知らん。」と言われます。

そんな中、若松区の空襲被害を調べるためにコピーしていた「若松市史第二集」の中に「忠霊塔」の項目があるのを見つけました。

記録にある通り、若松区の高塔山中腹にある「忠霊塔」は、「戦争犠牲者の霊を慰めるため」、「世界平和を祈念するため」に作られたものなんです。

それも、地元の住民から声が上がり、地元の住民の寄付によって作られたのです。

私は、感動しました。同時に考えました。

世界中が不穏な状態の現在こそ、戦争を経験した人たちの声に耳を傾けることが「未来をつくる『今』を生きる」私たちがすべきことだと。

戦争がなければ、奪われることのなかった命。

「もっと生きたかった」という、その人たちの心を想像する人が増えれば増えるほど、平和な未来を築く力が大きくなると思いました。

そんなことを考えてしばらくたった去年の秋。
夜中に急に目が覚めて、忠霊塔の中の光景が頭の中をぐるぐる回り始めました。

「あ~。亡くなった方たちが、『知ってほしい!』と言ってるんだぁ~!!」

ということで、12月から少しずつ少しずつ準備を進め、ようやく日程や内容が決まり、チラシ注文までできました。

(チラシのデザインを、今大学生の教え子が引き受けてくれました!キャッチコピーや言葉も考えてくれました。

『私たちで紡ぐ私たちのまちの歴史』

「『平等に刻まれた命』を意味を忘れない、温かいまちをつくっていきたい」

という思いを感じ、送られてきた時には泣いてしまいました。)

私は、人間の力を信じる!!

そう強く思いました。
エネルギーが湧いてきました。

ただ、当日までにすべきことはたくさんあります。

とても一人では無理です。

●チラシの配布
●清掃活動
が当日までの大きな仕事。

そして、当日も仕事がたくさんあります。
●道案内
●呼び込み
●慰霊に来られた方のお世話
●会場準備など・・・

そこで

ボランティアを募集!!
以下から入ってボランティアへの登録をお願いします。

https://forms.gle/sHgMXKkTHDyRTiQS9

平和のために、力を貸してください。よろしくお願いします。

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