戦雲~いくさふむ~


昨年9月。石垣島の現状を知りたくて、友人の誘いに乗った。
『戦雲』の題名になる唄を謡った、山里節子さんにお会いすることができた。
戦争中に、避難させられた場所で自分も含め、家族がマラリアにかかり、家族を亡くした。
お兄さんは、予科練(海軍飛行予科練習生)として船で移動中に撃沈され、亡くなった。
戦後、家計を助けるため、また、英語を話せるようになるために、アメリカによる石垣島の調査活動を手伝った。
その調査が、その後の飛行場建設などに利用されたことを知り、愕然とする。
「私が平和活動をするのは、贖罪なのよ。」
とおっしゃられた。
おばあは、平和を守るために、今、生きている。
石垣島には戦後、戦争に関係する施設はなかった。
そんな石垣島に、2年前(2023年)、「石垣駐屯地」が開設した。
2018年。
自衛隊の駐屯地建設に対して、住民たち(若者を中心にして)は、住民投票を求めた。
住民の意思を示し、お互いを理解し合うために、住民投票を求めた。
住民投票を求めるために、住民の署名を集めた。
地方自治法で住民投票条例の請求に必要な署名は有権者の50分の1。
その数をはるかに上回る、有権者の4割近い署名を一ヶ月で集めた。
石垣市は請求に基づいて市議会に条例案を提案したが、議会はこれを否決した。・・・
この、民主主義を踏みにじるできごとが2018年から2021年に起きていたのだ。https://www.otv.co.jp/okitive/article/38057/
知らなかった。・・・
全く知らなかった。
国を守るために、一部の犠牲に目をつぶる。
見ない振りをする?
「知らなかった。」で、済ませてはいけない。
許してはいけない事なのだ。
なぜなら、私たち日本に生きる人みんなの問題だから。
これを許すということは、いつか私たちも、同じ思いをすることになるということだから。
国をつくるのは、国民である。
未来のために、ちゃんと知って、考え、行動しなければ、
戦後できたその仕組みは、奪われる。
戦後80年という、戦争を思い出すチャンスを逃したら、
もう、戻ることはできない。
未来に禍根を残すことになる。
そんな気がしてならない・・・
関心をもとう。
知り、考え、行動しよう。
詳しくはコチラ➡https://kitakyushu-heiwa.com/information/


