最後の学習会~出会いを力に~
わたくしごと。
結石による腹痛。五十肩による腕と肩の痛み。元気だけが取り柄だった私も先のことを考えました(笑)。
そして、義父の入院。治療法が決まらない不安からか、義母の認知機能が低下。資料館を急遽休館にしなければならない事態に。
「8月閉館で正解だったなぁ。」と、思ってしまいました。同時に、「受け継ぐ」決意が揺らぐことも…
そんな中、元気の出る出会いがありました!いのちの歌を歌っている、詩音屋まささんです。
時々来館してくださる加藤さんが連れてきてくださいました。
加藤さんは、去年までよく来館してくださっていた小田さんの妹さん。
小田さんは、水巻町から自転車で!資料館まで来てくださっていました。御年84歳(85歳?)。
幼少期に、今の若松のサンリブ前辺りに住んでいたらしく、その頃の話を私にたくさんしてくださいました。
「八幡大空襲の日に、いつものように朝から小石の海に遊びに行っていたら、いつもいるおじちゃんから『今日は帰れ!』と言われて、走って帰ったんよ。帰り着いた時、いつもはそんなことしないお父さんが、『よう帰ってきた!』と言って、ギュっと抱きしめてくれたんよ。」
「うちの隣は映画館やったんよ。家によく音がきこえてきよったよ。姉ちゃんが、よく見に行きよったごとある。」
「前の道は、列車が通りよったんよ。・・・」
後ろに飛び乗ったことがあるだったか、誰かが飛び乗っていただったか…
昔の若松の街の様子が目に浮かぶような、面白い話をしてくださるのですが、私の記憶力がポンコツで、内容があやふやに…
「よし!ちゃんと記録しよう!!」と、一念発起。
確か、3月でした。小田さんに手紙を出しました。「暖かくなったら、また、資料館に来てください。」と。
忘れもしません。その手紙を投函して資料館に行くと、机の上に、小田さんからの手紙が置いてあったのです。
「大病を患い、入院しました。」と。
生きるか死ぬかという状況にあるというのに、資料館の閉館後のことを心配している内容でした。
その手紙に、妹の加藤さんの電話番号が書いてあったので電話しました。
小田さんの病状がよくないことを聞き、
「『小田さんの話を資料館に来る子ども達に聞かせたいので、待っています。』と伝えてください。」
とお願いしました。
それから何度か、加藤さんが来館して小田さんの病院での様子を教えてくださいました。
食べることができなかった小田さんが、最近は、食べたいもの食べるようになったとのこと。
どら焼きをパクパク食べる動画を見せてもらい、私の方が元気をもらいました。
そんな加藤さんが、8月6日に古川興業ビルで開かれるまささんのライブのことを教えてくださいました。ちょうどその時、7月22日に資料館で開催されるグリーンコープさん主催の「平和の集い」の準備をしていて、話の流れから、
「平和の集いでまささんに歌ってもらおう!」
という話になり、まささんとの出会いとなった訳です。
その場でギターを取り出し、歌い始めたまささん。
いのちの誕生を喜ぶ両親(特に父親)の姿を歌にしていました。笑っちゃうのに、涙が溢れてきました。
7月23日(土)14時から最後の「平和のための学習会」を行います。
内容は、「兵士のこと」と「平和のために生きた人~中村哲さん~」。最後に平和を感じてもらえるような歌をまささんと一緒に歌うことができたらと思っています。
参加されませんか。参加は無料。定員25名。予約は090-4514-2365(小松)まで。