過酷な戦場で戦った兵士達に思いを馳せて

今日(10月9日)は、来館者がありませんでした。

午後から、11月のイベントの準備をしました。

地域の方から分けていただいた藁で、縄を綯いました。

虫の声しかしない資料室の外で、縄を綯いながら、戦地で戦った兵士達に思いを馳せました。

TICO PLACEにある「米軍が記録したニューギニアの戦い」という本に載っている写真。

捕虜となった日本兵の足元…

縄を綯いながら、食べるものも着るものも履くものも、何もなく、そんな中で戦わなければならなかった兵士たち。

身の回りにある草を採って「履き物」を作る兵士の姿を思い浮かべると、胸が締め付けられます。

自分の父親、夫や息子、あるいは恋人、・・・
大切な人たちが、こんな状況の中で「国のため」「家族のため」と、戦い、命を落としていったのです。

せっかく生まれてきたのに、「戦う」ために生きるなんて、私には意味が分かりません。

戦わなくていいようにすることができるのが、「人間」なのではないかーーー

この本には、ニューギニアで戦った土佐連隊に所属した方が、死に際に戦友に話したことが載っています。

ピッカピッカの長靴をはいた参謀から呼び止められたときのこと。

直立不動の姿勢をとり、自分の所属部隊を答えた彼に、その参謀は言った。

「そんな格好をしているから、いくさに負けるんじゃ。」

彼は上等兵であったが、騎銃を持ち、服装は頭に鉄帽、腰に手榴弾を下げていたが、ボロボロの上衣に褌(ふんどし)にはだしであった。

参謀の言葉を聞いた彼は、思わず腰の手榴弾を握りしめた。…

多くの方々の、様々な思いがあって、今の平和があるのだと、改めて思いました。

戦争できる国にしてはならない!とも。

11月4日、わらじを履いて戦った兵士に思いを馳せ、そして、今の平和を噛み締めに、TICO PLACEに来ませんか?

食べ物に困らない平和な時代だからこそ、「保存食付きのわらじ」ができそうです(笑)

  • X

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


展示

前の記事

多くの方に支えられて
展示

次の記事

わらじ作りにチャレンジ①