「おり」=日本国憲法「ライオン」=国家権力

4月23日(土)。第3回目の「平和のための(親子)学習会」を開きました。学習内容は、「日本国憲法」です。

あ~でもない。こ~でもない。と苦労して学習会の準備をしていたのですが、前日になっても参加希望者は現れず?

来てくれる人がいなければ、平和を守る力は大きくならない!と、恥を忍んで、知り合いに「来てほしい」とお願いしました?

前日にも関わらず、休日の貴重な時間を「平和を守る力をつけるために(なったかなぁ?)」来てくれました。

小学2年生、中学1年生、大人。計6人。有難かったです!

参加者の感想

●まだまだ自分が知らないことの方が多いけれど、憲法の大切な部分だけでも知っておきたいです。

あと、絵本のたとえがよく分かったので、その絵本が気になりました。また、こういう話を聞きたいです。

ありがとうございました!!

●学校の憲法の勉強よりくわしく知ることができた。絵本の例えが分かりやすかった。前の会の話でも分かったけど、この会もふくめると、怖さとかのイメージがUPした気がする。

ホワイトボードとかがあった方が楽しかった。

●絵本をもとにした憲法の話がとても分かりやすかったです。「憲法」についての見方、私たちを守るものであるというイメージがとても新鮮。発見でした。

この先、ニュースを見たり、日々の出来事の中で、憲法の存在を感じるだろうな。と思います。

●久しぶりに(中高生以来?)憲法について学ぶ機会となりまして、あ~そんなんだったなーと、思い出しつつ、改めてよくできた憲法だな。と思いました。

これからも平和な世界を続けていけるようにしていければいいなと感じました。

●憲法は、守らないといけないと思っていました。護ってもらっていると分かり、目からウロコでした。

戦争の事実についてもまだまだ知らないことだらけで、もっと知らないと平和をつなげていけないなと、思いました。


感想にある通り、絵本「おりとライオン」は、国家権力をライオンに、憲法を檻に例えて、分かりやすく「日本国憲法」がどんなものなのかを教えてくれます!

この絵本は、日本の主権者教育が十分に行われていないことを危惧した弁護士さんが作ったものです。

憲法カード


今回の学習会では、一人ひとりに憲法カードを配りました。このカードを使って、戦争中に関わる写真を提示して、「こんなことを無くすために、どの憲法(条項)が使える?」と問いかけ、一人ひとりに考えてもらうためです。「戦争という日常」が、日本国憲法によって、「平和な日常」に変わったことに気付いてほしくて。

自由に正しい情報を受け取ることができなかった日常が、日本国憲法21条によって、自由に正しい情報を受け取る日常が守られるようになりました。

「『爆弾が落ちる』のは、戦争をしているから。だから『戦争をしてはいけない』という憲法(条項)で、安心して暮らせるようになると思いました。」みたいに、どうしてそのカードを選んだのか、自分の考えも言ってもらいました。

やってみて気付いたのですが、「平和な日常」にするために、いくつかの条項が使えるのです。

だから、発表してもらうのも、いろいろな考え方を聞くことができて、考えを深めたり、広めたりすることができました。

戦争中の写真を欲張ってたくさん用意してしまったことが反省点。ちょっと飽きてしまったかな。次は、少なくするか、提示の仕方を考えようと思いました。



最後に、「檻を壊したがっているライオン」の話を、新聞記事を提示しながら話しました。

この15年ほど。次々と民主主義が脅かされるようなことが起きています。法律が強行採決される。憲法で保障されている「デモ」を取り締まる。プラカードを持って「基地建設反対!」と訴えている市民に対して、自衛隊が、銃口を向ける訓練をしている写真を見て、ゾッとしました…

戦争中もそうでした。じわりじわりと法律や条例が変えられたり、加えられたりしていったのです。

日本国憲法12条には、「国民の不断の努力」によって、国民の自由や権利を保持しなければならない。

つまり

国民がしっかりとライオン(国家権力)を見張らないといけないよ!

と言っています。

2時間近く、休憩もせずに学んでくれた参加者の皆さん。感謝の気持ちでいっぱいです。

二度と悲惨な戦争を起こさせないように、おかしいことをおかしいと言っていきたいと思いました。

「正しいことほど強いものはありません」  by「あたらしい憲法のはなし」


余談です。NHK for schoolにも分かりやすい憲法の説明があります。よかったら、ご覧ください。

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