中村さんを送り出した門司港

5月17日のブログに、門司港から出征した兵士や軍馬の話を書きました。

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7月24日(土)に平和資料館で、フィリピン戦での体験をお話してくださった中村さんも、ここ、門司港から出征したそうです。中村さんは言います。

「門司港に兵士が出征した印が立っとったんよ。それが『もう、ここから出征した人はいなくなった』という理由で、無くなっとったんよ!まだ、生きとるもんがおるというのに!!」

と。いつもは穏やかな中村さんが、声を荒げて、怒った様子で。

中村さんは、門司港に、毎年一回は行っていたそうです。『ここから行ったなぁ。』と、懐かしんでいたそうです。

私は、門司港の岸壁に立ち、海を眺めている中村さんの姿を思い浮かべました。ーーー


「病死するなら戦死の方がいい」と戦地に送られることになった中村さん。漂流、大やけどした仲間の介護、銃撃戦、ジャングルでの孤独な逃避行、斬首の危機。

どうしてこのような経験をしなくてはならなかったのか。それも、15、6歳の少年が・・・。
生まれた時から平和が当たり前で育ってきた私たちは、体験者の話を聴いて、このことを考えなければならないと思います。

体験を聴き、その気持ちに寄り添うことが、平和を守り、つなぐための原動力にきっとなると思います。

中村さんの話を聴きに来られませんか。

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