八文字カフェ~戦争時代を生きた人の思いを知る~

12月17日(土)。
月に一度の平野塾主催「八文字カフェ」に参加。

今回は、「若者」の参加が多くて、未来への希望を感じました。
「もっと広がってほしい。広げなければ。」と思いました。

93才のKさんによる戦争体験や昔(特に戦争中)の情報には、毎回目を見張るものがあります。
今回も、アメリカの爆撃機B29に日本の戦闘機「屠龍(とりゅう)」が体当たり(陣の原上空)したのを見た時の様子を詳しく話してくださいました。

「屠龍」~ウィキペディアより

亡くなった両国の兵士の気持ちに思いを馳せたことはありましたが、それを目撃した人の気持ちは考えたことはありませんでした。

「上空7000メートル辺りにある時は、小さかった機体が、どんどん大きくなっていく。
それはもう、恐ろしかったですよ。」

B29といえば、全長30M  。全幅43M。
その機体が迫ってくる・・・想像すると、ゾッとします。

この体当たりにより、体当たりされたB29と後続のB29の2機が墜落。
体当たりした屠龍は、空中分解・・・
少なくとも、屠龍の乗組員2人と1機目のB29の乗組員12人の計14人の命がなくなったのです。

日本人であれアメリカ人であれ、 亡くなった方々には家族がいたでしょう。
戦争をすると、死ぬ人が出る
悲しむ人、心に傷を負って生きて行かなければならなくなる人が必ず出てくる

そんな戦争をしてはいけない。
戦争にならない方法をみんなで必死で考えなければいけない

改めてそう思いました。

あっという間の2時間を過ごし部屋を出ると、エントランスホールに、色とりどりの可愛らしい手芸作品が並んでいました。

「千人針と三つの時代」

戦時中を生きた上野さんという方が作られているそうです。

北九州平和資料室所蔵

千人針は、「無事で帰って来てね。」という気持ちを込めて作られた、出征する大切な人に贈る「お守り」。
一人につき、一個の玉止めを縫ってもらう。(※「寅年」の人は年の数だけ縫ってよい)
つまり、千個の玉止めを集めるために、千人の力がいるという事。

街頭で千人針を街頭でお願いする人もいたと聞きます。

上野さんは言います。

「本当たくさんさせられてね。手が覚えとった。」

「学校どころじゃなかったんよ。行きよったら空襲警報で後帰ってね。」
良い思い出じゃなかった。」

「戦争を恨みました。
読み書きが苦手なことを嘆きました。」

そう話す上野さんが、83歳の時に見つけた生きがい。

戦争の時代を懸命に生きた上野さんの姿が目に浮かびます。

自由が奪われ、人権が大事にされなかった戦争の時代があって、今の平和が作られたことを改めて考えました。
だから、この平和は、当たり前ではない。ぼ~っとしていると、奪われてしまう。
戦争を生きた人の声に耳を傾けなければ、平和は壊れてしまう。・・・
心がドキドキします。

平和を守りたい思いが集まっている八文字カフェ
いろんな方との出会いがあり、知らなかった戦争の真実を学ぶことができる場所

土曜日は、いろいろなイベントが開催されて、「あれも出たい。これも出たい。」と悩みますが、最終的に「八文字カフェ」への参加を決めています。

よかったら、参加してみませんか?
予約不要。第3土曜日10時~ 八幡東区平野市民センター

  • X

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA