平和資料館を開いた想い

平和資料館3階の展示室入口に、開館の想いが書かれています。

戦争で悲惨な体験をされた方々は、戦争に通ずる一切を拒否した「日本国憲法第9条」をとても大切に思っていたようです。

「多くの兵士が餓死したトラック島で、自分も参加させられた経験を話し、『死ぬまで反戦の句を作っていきたい。憲法9条を守るために』と、目を潤ませ・・・」

自分の目の前で、

食べる物がなくて死んでいく…   

爆弾で、腕が、足が、バラバラになって死んでいく…

想像しただけで身の毛がよだちます。が、体験した方たちは、その場にいたわけです。逃げたくても、逃げることはできない…

すさまじい体験であったと思います。自分の生き方をつくるとてつもなく大きな出来事であったことだと思います。

「戦争中だったから」では、済まされない…

だから、戦争を体験した方々は、憲法9条を大切にしてほしいと訴えているのです。自分の人生をかけて訴えているのです。

私たちは、平和な世の中を生きさせてもらっていることに感謝し、先人の思いを受け継いで、「憲法9条」を守っていかなくてはいけないと思います。

戦争体験者の減少と同時に、憲法9条を変えようとする動きが強くなっています。「平和に対する思いが弱くなっている」現れだと思います。

今だからこそ、国民一人一人が戦争について「知り」、その時の様子や人々の気持ちを「想像し」、自分はどうすべきかを「考え」なければならないのではないでしょうか。

武器がなければ、あんなに大量の死者は出ることはないでしょう。

ただの理想でしょうか。

「武力」や「脅し」で問題を解決する以外に、豊かな知恵を人間はもっていると思うのですが。

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