奉安殿(ほうあんでん)の瓦(かわら)
1890(明治22)年「教育勅語」公布後、尋常小学校に教育勅語とともに天皇の写真「御真影」を納める奉安所の設置が義務づけられた。当初は校舎内に置かれたが、戦争が激化するにつれ、新たに奉安殿として造られた。奉安殿は当時の天皇制絶対主義体制のもとでの皇民教育を象徴する建物で、校内で最も神聖な場所とされ、登校する生徒たちは校門をはいると、先ず奉安殿前で最敬礼を強要された。
北九州平和資料館に置いてある奉安殿の瓦は、北九州市立深町小学校旧校舎解体の際に、発見されたものです。