平和を感じる
5月30日土曜日。
金曜日から梅雨の晴れ間が続く。今年の梅雨入りは大変早かったが、今のところ、雨と晴れが交互に来るので、畑の野菜作りには恵みの天候だ。
昨日は、ジャガイモの収穫をした。私の担当は、「男爵」。
げんこつ二つ分の大きいものから、小指の先ほどにも満たない小さなものまで様々。もちろん、形も。
「人間も同じ。一人ひとりみんな違う。一人ひとりに違う人生がある・・・」
暖かな日差しのもと、心地よい風を感じ、自由に考えながら、作業をする。
幸せな時間だ。
「それは捨てちゃダメ!」
私がかごの外に置いていたジャガイモを、ごみ袋に入れようとする母に向かって、慌てて叫んだ。
緑色をしていて、どういうわけか「芽」が出かけている、食するに値しないジャガイモが二つ。
でも、私には捨てられなかった。・・・
「芽」がしっぽ。
「形」がアヒル。
二つのジャガイモを手に取って並べると、もう、私には「2匹のアヒルがおしゃべりしている」ようにしか、見えなくなった(笑)。
母に捨てられる前に、2匹のあひるちゃんの記念撮影をすることに。
見えませんか?右のあひるちゃんが左のあひるちゃんに一生懸命?話しかけているように!(笑)
そんなことをしていると、アマガエル登場!
カメラを向けるとちゃんとカメラ目線で撮影に応じてくれた!そして、飛び乗ってきた。かわいいものだ。
こんな、自然があるからできる営みは、きっと昔から変わらないんだと思う。
野菜を育て、収穫を喜び、生き物たちとの触れ合いを楽しむ…
私は、平和資料館で手伝うようになって、「戦争中も、人間は変わらない」ことに気付いた。当たり前のことだが。それまでは、「戦争」といえば、暗いイメージ。そこに生きる人たちを思い浮かべた時、「笑顔」なんてあり得なかった。
でも、今はいろいろな表情の人達が思い浮かぶ。
学童疎開 入浴『子どもたちの昭和史』
笑ったり、泣いたり、怒ったり、・・・。喧嘩もしただろう。恋もしただろう。未来への希望を思い描いただろう。・・・
一人の人間として、いろいろなことを考えながら生きていたことを思うと、なおさら、「戦争」というものが憎くなる。
上の写真の説明に「みんな楽しそうに体重をはかっていますね。親もとをはなれ、見知らぬ疎開地で生活をする子どもたちは、食糧不足で日に日にやせほそっていきます。くすりをおやつがわりにたべたり、草や木の根、畑の虫、カエル・・・・・・口にはいるものはなんでもたべました。」とある。
カエルと戯れ、野に放つことができた昨日の一日に、あらためて平和を感じる。