Sさんから預かった戦時遺品

昨日、新しい平和資料室開設をご支援いただいているSさんが、「渡したい物がある」と言われるので、ご自宅まで伺いました。

戦後、シベリアに抑留された叔父さんの遺品でした。シベリアで使っていたものです。

以前、シベリア抑留体験者に話を聴いたことを思い出しました。

極寒の地での重労働にとても見合うものではないわずかなパンを分け合って食べていたこと。
さっきまで話していた人が気が付くと死んでいること。・・・

「この器が、命をつないでくれたんだなぁ。」

「命を奪う」ほどの「寒さ」や「空腹」・・・
私には想像するしかできないけれど、いろいろ考えていたら、涙がこみ上げてきました。

捉えられ、苦しめられたのは日本人だけじゃない。日本人に捉えられ、苦しめられた他国の人もたくさんいるのです。

だから、戦争をしてはいけない。戦争にならないように、必死で努力することが大切なんだと思います。

Sさんから預かった遺品。「想像」できるように、展示を工夫しようと思います。

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