資料館を支えるスタッフ
平和資料館には、「館長」はいません。「管理人」がいます。
管理人のリーダーが、「小野さん」です。
小野さんは、戦時体験者で、平和資料館立ち上げスタッフの一人です。
博識で、特に戦争の時代のことに関して、多くのことをご存知です。
一つの戦争遺品についての小野さんの説明から、その時代の様子や考え方、生きていた人々が見えてきます。
よく分からない記録資料も、その資料の内容や、意味することを知ることができます。
もっともっと、話が聞きたいと思います。
私は、小野さんのことを「館長さん」と思っているのですが、
「館長はいない。管理人だ。」
と言います。そこには、「人間に差をつけたくない」という小野さんの信念があるのかなぁ。と思います。
私は「管理人」という呼び方に、兵隊が「階級」で縛られ、対等に意見が言えなかったことを思い出します。
小野さん達「北九州平和資料館をつくる会」のメンバーが作った本を紹介します。
北九州市に残る戦争遺跡について、詳しく解説された本です。
資料館で購入できます。1200円です。
俊正和寛と申します。父が第十八師団工兵12連隊工兵隊員として、日中戦争に駆り出されたのは85年前のことでした。父の従軍日記が発見されたため、当時の日本軍侵略の状況調査の必要から、浙江省杭州市に5年間滞在した経験があります。
3年前、旧日本軍慰安所調査で浙江省に出かけ、浙江省博物館で貴重な資料(書籍)を頂きました。分厚い物ですが写真も豊富ですから、きっと役立つものと確信します。小野逸郎さんと同世代で面識もあります。
去る4月28日付のしんぶん赤旗紙で「平和のまちミュージアム」の開館を知りました。小野さんの長年のご努力がやっと実ったことを知り、何より嬉しく思います。上記の書籍を寄贈したく思っていますが如何ですか。ご返事を頂けると嬉しいです。
俊正様
おはようございます。ご連絡ありがとうございます。
北九州平和資料館で小野の手伝いをしていた小松と申します。
閉館でバタバタしていて、返信が遅くなり、申し訳ありません。
お父様、俊正正利さんでしょうか。資料館でお名前を拝見したような・・・
小野の方に、メールを転送させていただきます。
お返事、しばらくお待ちください。
小松 芳子