真の平和は非暴力で

ブログで伝えたいことが山積みです。が、追い付いていません。

取り急ぎ、講演会のお誘いです。

昨年私は、二度も「伊江島」を訪れました。
一度目は「ヌチドゥタカラの家」を訪れるため。
二度目は、「伊江島の戦い」を知るため。

不勉強な私は、「伊江島」も「ヌチドゥタカラの家」も知りませんでした。
来館者に教えてもらって、「いつか行きたい」と思っていました。でも、飛行機で行かなくてはならないと思い込んでいました。

沖縄戦と辺野古のことを学ぶために沖縄に行った時に、「伊江島にフェリーで30分で渡れる」ことを知って、急遽訪れることにしました。

念願の「ヌチドゥタカラの家」を訪れ、その資料館そのものに感銘を受けると同時に、その資料館をつくった「阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)」(『沖縄のガンジー』とも呼ばれています)に、強く感銘を受けることになります。

伊江島は、城山(タッチュー)と言われる山が一つあるだけで、あとは平らな台地が広がっています。そのため、戦争中は滑走路がつくられ、そのために米軍の標的になりました。「沖縄戦の縮図」といわれる凄惨な戦いで、島にいた住民の半数近くが命を失うことになります。

住民同士が殺し合うことになってしまった沖縄戦…

伊江島の住民の苦しみは、戦争が終わっても続きます。

戦後2年ぶりに、沖縄本島の収容所から生まれ育った島に戻ることができた住民。しかし、自分たちの土地は、米軍に接収(6割を接収)されてありませんでした。

私たちの土地を返してください。」

農業をして暮らしていた住民は、畑をする土地がなければ生きていくことはできません。そこで始めたのが、阿波根さんを中心とした「土地接収に反対する闘争」でした。

この闘いは、非暴力を徹底した闘いでした。↓

「非暴力」で意見を伝える方法

私は、「武力で守る平和は、ホンモノの平和にはならない」と考えています。そんな私の心に突き刺さったのが、阿波根さんの教えであり、生き方でした。

そんな阿波根さんのもとで活動をしてきたのが、講師の大畑さんです。今は、「非暴力」で辺野古の基地建設に反対の意思を伝える活動もされています。(二回目の伊江島訪問の際には、伊江島の戦跡を案内していただきました。スゴイ人なのに、そんなことを微塵も感じさせることのない、大変気さくで温かい方です。)

今回は、福岡市の福岡アジア美術館で開かれる『~否戦の心と人間愛の眼~阿波根昌鴻写真展』にスタッフとして同行されます。せっかくの機会なので、講演をお願いしたということです。

ちょっと付け加えです。

「神武景気の時に伊江島では武力による土地強奪の闘いが始まった」

「神武景気」とは、戦後の高度経済成長の始まりと言われる好景気の呼称。

戦争でボロボロだった日本が復興できたことは喜ばしいことですが、それが、
●朝鮮戦争に参戦した米軍に物資を送ったり、兵器の修理をしたりすることで儲けた
●朝鮮戦争当時、米軍に占領されていた沖縄や伊江島などの飛行場が利用されていた

ということを私たち本土の人間はちゃんと知らなければならない、忘れてはならないと思います。
そして、未来(を生きる子どもたち)のために、自分はどう生きるかと考えなければならないと思います。

「命を奪ったり、地球を壊したりする」ことに加担しない。
●一部の国民の犠牲を伴う平和は望まない。

私は、これが日本人としてのプライドだと考えています。
多くのアジアの人々の命を奪い、それ故に多くの日本人の命を奪われることになった過去の戦争と誠実に向き合い、反省できる人間のプライドだと考えています。

このプライドが、真の平和をつくるものだと、私は信じています。

大畑さんのお話、聴きに来られませんか?
(参加申し込みは、QRコードからでも090-4514-2365(小松)でも)

※阿波根さんの活動を取り上げたドキュメンタリー映画『教えられなかった戦争・沖縄編 阿波根昌鴻・伊江島の戦い』(監督:高岩仁、映像文化協会)をTICO PLACEに置いています。ご覧になりたい方は、お申し付けください。

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