映画「ペリリュー 楽園のゲルニカ」

クリスマス。緊急ブログ!(笑)です。
「大切な人と幸せを感じる」のに、ちょっと違う視点でお勧めの映画を紹介します。(クリスマスじゃなくても、年末年始でもぜひ!)

観る人が少なくて、封切してたったの一週間だというのに、上映時間がどんどん削られ、一日一回。それも夜だけになっているようで、慌てて書いています。

私は年末まで見に行く時間が取れなくて、我慢しているところだったのですが、20代の娘が昨日行って、感想を送ってくれました。

これはたくさんの人に見てほしい。
戦争は人の心を壊して、同じ人間であること、同じように命があって家族がいることそんな当たり前を忘れさせてしまうものって改めて感じた。
今のこの平和に感謝するとともに、もう二度と繰り返してはならないって感じた。
「ただいま」って言える幸せを噛み締めて、これからも平和を大切にしていきたい。

原作と少し変わってるとこあったけど、アニメになると漫画以上にむごさ、残酷さが伝わってきて、苦しい2時間だった😭
でも、見てよかった。

資料館に関わり始めて、漫画『ペリリュー~楽園のゲルニカ』に出会いました。
三頭身の可愛らしいキャラクターが「軍隊」「戦い」「兵士の日常」をリアルに伝えてくれる「戦争を伝える」漫画です。

ペリリュー島の戦い

太平洋戦争の激戦の一つ。
1944年9月。
フィリピンの東方にあるペリリュー島に、米軍が上陸します。
その数4万人。
日本軍が建設した飛行場を狙っていたのです。

当初、米軍は数日で陥落できると考えていました。
が、日本軍の必死の抵抗に遭い、2ヶ月半で約1万人もの死傷者を出すことに。

約1万人いた日本軍は、最終的にはほぼ全滅。
その闘い方は、塹壕や地下坑道、洞窟に身を隠しながらのゲリラ戦。
圧倒的な戦力の違いの中での体力と精神力に頼った戦いだったといえます。

終戦後1年半後の1947年4月。生き残っていた34人が元海軍少将の説得でようやく武装解除に応じ、日本に帰りました。

作者の武田一義さんは、もともと戦争ものにアレルギーがあった方。
それが、戦後70年の時に漫画の依頼を受け、ペリリュー島帰還兵の聞き取りをされてきた戦史研究者の平塚さんに出会い、話を聴き、変わります。

「潜伏中に洞窟で手製の花札で遊び、恋愛話をするなど、兵士一人一人は今のぼくらとあまり変わらない普通の若者だったと思った。」

ここから大きく変わったそうです。

武田さんは言います。
戦争を美化せず、死のむごたらしさをちゃんと描くのは作品の使命です。でも、人が死に、苦しむシーンは読む人にストレスになる。かわいい絵柄でつらさを和らげ、見やすくしたいと考えました。」

実際に戦争を体験していない自分が描くことにためらいを感じることが、しばしばあったという武田さん。実際、体験者の方から批判を受けることもあったそうです。
だからこそ、生還した方に直接話を聴き、現地にも何度も足を運び、現地の人にも話を聴き、連載を続けたのだと思います。
諦めずに連載を続けたこと自体が、武田さんの戦争を生きた方々への思い、戦争をなくしたい、同じ思いをする人を二度とつくってはならないという思いだったのではないかと私は考えます。

この漫画がアニメになって映画化されたという訳です。

https://peleliu-movie.jp

若い頃、「戦争のことを知りたい」と思って、訪ねた歩いた先は元兵士でした。

つまり、私の戦争に反対する姿勢、TICO PLACE の原点はそこにあります。
子ども達と戦争の時代を学ぶ時、多面的・多角的に考える力を育てたいと思ったことがきっかけでした。
 空襲や原爆の被害に遭った内地の人のことだけではなく、戦っていた外地の人のこと、
 日本人だけでなく、戦った国の人のこと、
 大人だけでなく、子ども、
 思うように動ける人だけでなく、お年寄り、病気の人、障害がある人、…

生きているいろいろな人の立場で考えることが大切だと考えた若い私は、まずは自分が、聞いたことのない戦った人の話を聴きたいと思ったのでした。

戦争をなくさないといけない

そうおっしゃられる今は亡き戦争体験者の皆さんの声をもう一度聴き、「戦争をなくすため」にどうすればよいのか、今を生きる私たちは、未来を生きる人たちのために、真剣に考えなくてはならないと思います。

まずは、知ることから。

私は、自衛官とお付き合いしています。友達から、『有事の時は助けてもらえるから安心だね。』と言われますが、有事の時、私は一人ぼっちなんです。」

そう私に言った若い来館者のことを思い出しています。

武力で平和を守るという考えから抜け出す力を、私は育てたい!!!

ぜひ観に行ってほしいです。

武田さんが話を聴いた土田さん

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