戦争中の教科書(国民学校)
★戦争中の子ども達のくらしの様子を知ることができる
★戦争できる人間がどうやって育成されていったのかを考えることができる
●太平洋戦争を始めた1941(昭和16)年、尋常小学校は国民学校に変わった。
●尋常小学校⇒「児童身体の発達に留意して道徳教育および国民教育の基礎ならびにその生活に必須なる普通の知識技能を授ける」ことを目的としていた。しかし、国民学校では「皇道に則りて初等普通教育を施し、国民の基礎的錬成を行う」になった
●国史(日本史)は架空の神武天皇から始まる天皇を中心とした歴史だった
●「修身」=「ヨイコドモ」、「国語」=「ヨミカタ」、「音楽」=「うたのほん」などの教科書の内容は、大半が天皇への忠節、忠勇無双の軍人や将兵への憧れを培うものだった。子どもたちの心に天皇への忠節、滅私奉国の愛国心を基に、戦争讃歌が刷り込まれ、男子は軍人・兵士、女子は看護婦(現在は看護師)を夢見る子どもが育っていった