心で感じる
昨日(11月27日)、小学3年生(Aさん)、年長さんの子連れの若い夫婦が来館。
手作りのクイズ付きのパンフレットを子どもさんに渡すと、熱心に説きながら展示物を見てくれました。
「まだ3年生だから、ちょっと難しいかな。」と、初めは少し説明しながら回っていたのですが、Aさんは、「自分一人で解きたい!」という様子です。そっと離れて見ることにしました。
クイズの6問目は、特攻隊員のことを取りげています。
「特別攻撃隊(特攻隊)員は、どんなことを考えていたのかな?」。
たいていの人は、この問題に答えません。
いえ。おそらく心の中で考えているのでしょう。
でも、考えたことを表すことが面倒だからか、あるいは、気恥ずかしいからか、書くことはないです・・・
ましてや小学3年生。「特攻隊」の存在すら分からないのでは?
特攻隊員外山雄二さんの手紙の前で、目を落とすAさん。しばらくじっとしています。
私は、「難しいだろうなぁ?ふりがなくらいつけておけばよかった・・・」と思いながら見ていました。
クイズを解き終えた様子のAさん。「がんばったね!答え合わせしようか。」と声をかけ、いっしょに答え合わせをしました。
6問目。ーーー書いてありました。(写真を撮らせてもらえばよかった・・・)
外山さんのみんなのために戦う気持ちと、残った家族を思う気持ちが書かれてありました。
驚きと同時に、感動でいっぱいになりました。
小学3年生のAさんは、感じながら見ていたんだと思います。
「まだ小さいから」ではなく、「まだ小さいけど」できることがある。
いえ。
「まだ小さいから」こそ、純粋に感じ、考えることができるのだと改めて思いました。
そして、子ども達の気付きや考え、態度にこそ、平和のために大事にすべきことがあるということも・・・
「子ども達に知ってほしい」と、休みの日に、幼い子ども達を連れて資料館に来られたお父さんお母さん。未来に希望を感じる日でした。ありがとうございました。