春~ウクライナ侵攻から一年~
資料室の前の空き地に、オオイヌノフグリやホトケノザ、タンポポがかわいい花を咲かせています。
ウクライナ侵攻から一年。
戦争は、決して始めてはならない。
戦争は、始まる(武力行使する)前に、全力で止めなければならない。
私たちが学ぶべきことだと思う。
昨日、2月25日。
福岡市にある「ありらん資料室」の月一回行われる学習会に参加しました。
今日は、長崎で被爆した山口みよ子さんがお話をしてくださいました。
山口さんは、現在92才。
学徒動員で三菱造船所で図面を描く仕事を「一生懸命」していたという山口さん。当時14才でした。
被爆時、運良く机の下にはまって助かった山口さん。
一ヶ月ほどして「原爆症」の症状が出て、寝込んでしまいます。
高熱が出て、髪が抜けたそうです。
首から胸にかけて、青黒い斑点が出たそうです。
同じ症状で寝込んでいたお父さんは、お世話をしてくださる近所の方に、
「棺桶を作ってください。」
とお願いして作ってもらいます。
「父は、180cmもある長身だったのでね。・・・私は、棺桶の横で寝ていたんです。」
お父さんは、発症して一週間ほどで亡くなったそうです。
近所の人は、「遺体を運ぶのに車を出してもらえるのは一回だけ」だからと、お父さんの遺体を運ばずに、山口さんが死ぬのを待っていました。
山口さんは、病床で苦しみながら、周りの人の「自分の死を待つ声」を聞いていたというわけです…
「私は、生かされました。何か責務があるのだと思います。私を平和のために利用してください。」
山口さんは、何度もそう言いました。
今を生きる若者と変わらない、友達とおしゃべりに花を咲かせ、異性に胸をときめかせる青春時代を送っていた山口さん。
「亡くなった友達のことを思うと涙が出ます。」
「学校に来ない友達のことが気にはなるんだけど、みんな、話題にしないの…」
「生きていることが申し訳なくて…」
こんな思いをする人を生んではいけない!
平和資料室TICO PLACEでも、山口さんにお話をしていただきたいと思いました。
平和のために、「戦争」を学び、忘れてはいけない。
ウクライナとロシアの戦争のことに、慣れてしまっていないかと、自戒を込めて…