若い世代の声を聴く~北九州子どもの村学園~
11月24日(木)
前々回の活動報告に取り上げた「子どもの村中学校」に行ってきました。
本当は、水・木がプロジェクトの時間だということで、「毎週、資料室に来てもらえる!」と簡単に考えていたのですが、よく考えると、1時間以上もかかる所に、そんなにしょっちゅう来ることは難しいですよね・・・
ということで、私の方から子ども達に会いに行くことにしました。
ウクライナとロシアのことを調べて発表した時の発表掲示も見たかったし、
「子どもの村学園」自体にも興味があったので。
余談。
小学校教員を退職して「何か」に紹介されていた「北九州子どもの村学園」。
「私がしたかった教育だ!」なぁんて惹かれ、連れ合いに、
「ここで働いてみたい!!」
と言ったら、
「また、バカなことを!」
とバッサリ切られたのを思い出します・・・
さて。この日は午後用事があったので、打ち合わせを終えたらとんぼ返りしなくてはいけませんでした。
でも、せっかくの「憧れの場所」に行けるのです。有意義なものに・・・
と、早めに伺うことにしました。
久しぶりの平尾台。
子どもが小さかった頃、何度も足を運んだことを思い出します。
初めての卒業生とも「卒業旅行」として行ったことも・・・
「子どもの村学園」の校庭に入ると、子ども達が作ったであろう「ジャングルジムのような、『基地』のような、木の造形物(遊び場?)が迎えてくれました。
見るだけでワクワクします。(写真を撮り忘れたことが心残り…)
さて。事務室が分からずうろうろした後、ようやく校内へ。
思い出すと、「自由」「自然体」という言葉が浮かんできました。
その空間で生きている「人」の声が、とても自然な感じて聞こえます。
同時に鳥のさえずりも。
そんな中で、子ども達の発表掲示のある 体育館へ。
閉校した「新道寺小学校平尾分校」の体育館をそのまま使っているようで、その体育館の壁の3分の1くらいにぎっしりと模造紙が貼ってありました。
「たった5人で、よく書いたなぁ~。」
と、まずはその量に感心。
そして、じっくりと読みながら、その内容の濃さにさらに感心。
恐らく、調べながらどんどん知りたいことが出てきたのでしょう。
ホントに丁寧に、深く調べられています。
だれにでも分かるようにという配慮もあり、私自身勉強になりました。
そして何よりも感心したことは、その内容が、偏っていないこと。双方の国の立場で考えようとしています。
また、「ウクライナの難民のこと」
「ロシアの人たちの声」、
侵攻を始めた「プーチンさん」のことさえも人として良い所を見つけようとしている
というように、「生きている人」を思う気持ちを感じるまとめだということでした。
子ども達の感性に、涙が出そうでした。
大人は何をしているんだ!!
と、怒りさえ沸き上がってきました。
平和は、相手(自分と違うあらゆる他者)を分かろうとするところから始まるのだと、子ども達が教えてくれていると思いました。
「相手を理解する」には、話(コミュニケーション)をすることが必要。
武装するのではなく、外交努力をすることが、平和をつくるのだと強く思いました。
次世代を生きる子ども達の声を、「まだ子どもだから」と軽んじるのではなく、一人の人間の意見として真摯に聴き、生かすことが、私たち大人が未来のためにできることではないでしょうか。
来週から「聴き取り」活動を始めます。楽しみです。
おまけ。
トイレの中に貼ってありました。用を足しながら思わずパチリ。
子ども達の感性に触れ、人間のすばらしさを思いました。
トイレから出る時、思わずスリッパに
「ありがとね。」
と言って、きれいに並べました。(^^♪