教科書の内容が変えられている!

入口の様子

先週来館された方が、You Tubeに投稿してくださいました。(初めて来られる方には、入口の道の「狭さ」がお分かりいただけると思います(笑)中に駐車場があります。)

展示室の様子

実は8月末まで限定で、B29の機銃を展示しています。ある方からお借りしています。


とまあ、お陰様で、展示その他、まだまだ不十分な当館ですが、次々と来館者を迎えることができています。感謝。

You Tubeにあげてくださった方(イギリスの方)との会話の中での、

「全世界の国々(人々)が、第二次世界大戦のことをもう一度思い出さなければならない時に来ていますね。」

という言葉が、私には忘れられません。

実は、先月、市民に向けての「教科書展示会」が開かれていました。
来年度から使用される教科書について、市民に公開し、意見をもらうというものです。

おそらく、ご存知の方はそんなにいないのではないでしょうか。

学校現場では、各学校に回ってきます。教科の主任が主となって、意見を書くようになっています。
ただ、多忙な学校現場です。
特に小学校では、6月は、水泳指導があり、成績処理準備の時期で、疲労と多忙で、「それどころではない」という状況だと思います。
故に、よっぽど問題意識を持っていなければ、サラッと見て終わり。になってしまうと想像します。

国民が知らないうちに、教科書が変えられています。

小学校6年生の社会科の教科書から「非核三原則(核兵器を持たない・作らない・持ち込ませない)」がなくなっているのです。

北九州市では、3社のうち2社がその文言、説明を無くしています。

私の頭の中には、一生を原爆のためにめちゃくちゃにされた方々の姿が浮かびました。

長崎で被爆して背中に大やけどを負った谷口さん

体を焼かれ、心無い言葉に心もズタズタにされ、それでも、「未来のために」と、核兵器廃絶を訴え続けた方々の姿を思い出し、憤りで体が震えました。

●核兵器はじめ、兵器に頼って平和を保つ
●一部の犠牲(自衛隊員・自衛隊のある町の人々・沖縄など米軍基地のある街の人々・ミサイル部隊を配備された地域の人々・弾薬庫のある街の人々・・・・)によって平和を保つ
●兵器製造によって経済を回す
●兵器の輸出入によって外交を行う・・・

おかしくないですか?

こんな社会を子ども達に受け継いでいいのでしょうか?

私たち人間は、そんな情けない生き物ではない!私はそう思っています。

「戦争の時代」のことを学びましょう。

そして、

どうして戦争になったのか。

どうして戦争に反対できなかったのか。

どうして戦争を止めることができなかったのか。

歴史を紐解き、「現在」と重ねて考え、

そして、行動しなければ、平和は奪われてしまう・・・。

私が、「北九州平和資料室 TICO PLACE」を作っていた10ヶ月の間に、あれよあれよと、いろいろなことが変わっています。

43兆円の防衛費拡大の閣議決定。核抑止の容認。防衛費調達のための法案の可決。武器輸出を可能にする動きの加速化。・・・

こんなにも大切なことが、いとも簡単に、それも、国民にあまり知られることなく変えられていることに危うさを感じます。

「戦前戦中と似ている!」

と思ってしまいます。

こんなこと、許しちゃいけない!

一人一人の命が紙切れのように扱われたあの悲惨な戦争の後、一人一人の命を大切にする国にしようと憲法を変え、努力してきたから、今の平和があるのだから。

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