開戦を決めた日
12月になりました。
「あっという間の一年間!でも、中身の濃い一年だったなぁ~。」
と、振り返りたいところですが、その前に、12月にしなくてはならないことがあります。
12月は、語り尽くすことのできない悲惨な出来事を生んだ、‟あの”太平洋戦争を日本が始めた月。(もちろん、それまでの10年間でも日本が始めた戦争によって、多くの方々を苦しめていますが。)
特に、今日12月1日は、開戦を決定する御前会議が開かれた日です。
昭和16年(1941年)12月1日(月)午後2時に「対英米蘭開戦の件」を議題とした御前会議が開かれました。
これまで行ってきた対米交渉がうまくいかず、「御前会議決定案(対米英蘭開戦)」を準備して、開かれたのでした。
そして、以上のように「決定」したのでした。
上は、その際の東条英機内閣総理大臣の説明案です。
アメリカとの外交交渉を続けてきたが、相手が一歩も譲らない。それだけでなく、中国から撤退することや「日独伊三国条約の死文化」を要求してくる。「自存自衛を全うする為」、開戦せざるを得ない。
簡単に言うとこういうことです。
この日までにも、陸軍、海軍含め大臣など首脳陣での会議は行われていましたが、開戦を決定したのは、12月1日でした。
中国からの撤退や日独伊三国同盟からの脱退が為されていれば…と思わずにはいられません。
「戦争しない」という勇気ある決断をするためには、一つ、「その現実を知る」ことが必要であると私は考えます。
「自存自衛」と「いのち」・・・。
国民が元気に健康に生きることができていなければ、自存自衛は成し得ない。
そう、私は思います。
あらためて、戦争によって命を奪われた、世界中の方々のご冥福をお祈りするとともに、懸命に命を繋いでくださった方々に感謝の気持ちを捧げたいと思います。
そして、国際平和のために生きることを誓います。