教員向け学習会

6月4日(土)。小中学校の先生方が「平和学習」のことを学びに集まってくれました。
のんびりしたいであろう土曜日に、
「どう子どもたちに戦争を伝え、平和について考えさせればいいのか?」
と、わざわざ足を運ぶ姿に、まずは脱帽。

学習会の内容は、「爆弾について」(戦争の恐ろしさと愚かしさを伝える)「日本国憲法について」(平和をつくる方法を伝える)。

子ども達に平和学習をしている感じで話していきました。

学習会後の感想を読んで、子ども達と真摯に向き合い、平和を築くために自分のできることを精一杯しようとする先生方の姿に、胸が熱くなりました。


これら、先生方の感じた事をもとに、「平和学習」を行う上でポイントとなりそうなことをまとめてみたいと思います。

「ど」を大事に学習➡「想像し」「考える」

感想に書かれている通り、「どうやって」「どんな風に」「どうして」・・・と、「ど」を意識させると、知りたいことが見つかり、子どもの主体的な活動をつくることができます。

筋道立てた学習計画を考え、論理的思考力を育てる➡理知的に生きる選択

今回は、大きく「戦争」→「平和」の流れで話をしました。

「戦争」では、戦争の悲惨さや恐ろしさを伝え、人間の愚かさについて考えてほしいと思いました。

「平和」では、「戦争はしてはいけない」で終わるのではなく、「平和を守る」「平和を築く」にはどうすればよいか考える子ども(人間)の育成まで考え、「平和のつくる道具(知恵)」としての日本国憲法を学ぶ内容を入れました。

感想に見られるように、伝えたかったことが伝わったようです。また、論理的に「戦争」を考えることが、その愚かしさに気付き、武力(暴力)ではない方法を考えようとする人間を育てると考えます。
(日本国憲法については、絵本「おりとライオン」を使った実践。「平和のつくり方」)

戦争を生きた人➡良心に訴える➡「自分」に向かう(生き方)

感想に見られるように、「平和教育をしたい」「自分ができることを考えていきます」「子ども達と取り組んでいこう」と、先生方自身が、「行動しよう」と思っています。

どんな学習でもそうですが、先生が本気になると、子どもに必ず伝わります。「平和を守りたい!」「戦争を無くしたい!」「みんなに幸せな生き方をしてほしい!」と先生が真剣に語れば、子ども達の心は動かされます。

その時に語る「話の内容」を、ここでは、「人」に絞ります。

爆弾の下で死んだ人、生きた人。その姿をできるだけ具体的に語るのです。そうすることがきっと、「自分事」として捉えることに繋がるのではないか。と、今のところ考えています。

戦争戦時体験者がいなくなっている今、私たち(先生方・大人)にできることは、「時代をつなぐ」ことだと思います。遠い昔のことではなく、身近なこととして捉えさせる工夫を続けたいと思っています。

悲惨な写真➡戦争の恐ろしさを心から感じる

最近よく聞くのが、「子ども達に悲惨な映像は見せられない」。被爆者の方が言っていました。体験を話したその日に、保護者から苦情の電話がかかってきたと。私は、体験者の気持ちを想像して、悲しく、情けない気持ちに襲われました。

今ある平和は当たり前じゃない!!そのことをしっかりと教えてやることが親であり、大人の役割。
平和が当たり前でないことを知った子ども達は、より幸せを感じながら、人生を歩んでいける!

叫びたい気持ちでいっぱいになりました。

とはいっても、何の前触れもなく悲惨な映像を見せることは、私はしていません。

●大人と子どもの間に信頼関係(安心)があること。
●戦争というものの話をした上で、
「二度とこんな悲惨なことが起きてほしくないから、本物の写真を見せます。」
「戦争で『死ぬ』ということは、ゲームなどで人が死ぬのとは全然違うんだよ。そのことを知ってほしい。」
「私がもし、この写真の人だったら、たくさんの人に見られるのはイヤです。でも、こんな死に方をしたことを知ってもらうことで、爆弾や核兵器などのあらゆる武器を無くそう。戦争を絶対にしない。と思ってくれるのなら、と思います。」
「怖くて見られない人は、目をつぶっててもいいからね。ただ、忘れてほしくないことは、この悲惨な中を生きてきた人がいるから、今の平和があるということ。みんなよりも幼い子ども達もこの悲惨な中を生きなくてはならなかったということ。」・・・

と、どうして見せるのかを真剣に伝えてから見てもらいます。

戦争を忘れたころ、また、戦争になる

と、よく言われますが、裏を返せば、戦争を忘れさせないようにすることを私たちはやっていかなくてはならないのだと思います。

先生方の感想の中に、

未来を切り拓く社会人を育てるために
私たちが正しい知識を身につけよう

と、ありました。

そこが出発だと思います。謙虚に学び、考えていきたいと思います。

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