若い先生 戦争を学ぶ♡

久しぶりのブログ。

この1週間。いつも閑散としている資料館にたくさんの方が来てくださいました。準備や対応など大忙し!うれしい悲鳴。

7月24日(土)フィリピン戦を生き抜いた中村さんのお話を聞きに。(コロナ禍の中での開催のため、参加人数を制限。やむなく10月の再開催を計画。そちらに移ってくださった方もおられます。感謝。)

7月26日(月)グリーンコープさんが親子で、戦争や平和について学習しに。

そして昨日、7月27日(火)小学校の先生方6名が、研修として来館。

多くの方々と交流する(感想をいただくことも含め)中で、考え、学ぶことがたくさんありました。
その中で、昨日来られた若い先生方の感想に、当平和資料館の役割を再認識するとともに、今後の展望が見えた気がしました。

  • これまでやってきた平和学習が、点になっていた(ビデオを見せるなど、あったことだけを取り上げている)ので、「どうして戦争になったのか」と考えるなど、そうなるまでの流れを学習に取り入れることも大事だと思った。その中で、戦争での出来事を深く『想像』し、「二度と戦争はしてはいけない!」という気持ちを育てていきたい。
  • 「戦争のことを知らなかったなぁ。」と思った。特に、軍国教育の恐ろしさを知った。自分自身、子ども達にどんな風に伝わっているか、考えながら子ども達と接していこうと思った。
  • 「戦争はどうして始まったのだろう?」と、考えながら展示を見た。事実を知ることがとても大切だと思った。事実を伝えることをしていきたいと思う。
  • 今まで、被害者としての学習しかしていなかったことに気が付いた。「間違っていたなぁ。」と思った。加害者としての日本のことも知って、本当の戦争の恐ろしさを伝えたい。まずは、わが子に伝えていきたい。
  • 歴史は流れで学習するべきだと思った。被害だけでなく、他国に対する歴史も学ばなければいけないと思う。教育は大切。一人の人間の尊厳・いのちが大切にされるために、教育があるのだと思う。

私もそうでした。「戦争」といったら、日本がされたこと(空襲・原爆)がほとんど。「特攻隊」だけは、本で知っていたくらいで、「日本がしたこと」は、全く知りませんでした。

?「全く」というのはちょっと違うかもしれません。

1910年 韓国併合

は、知っていました。「1931年満州事変」「1937年日中戦争」・・・今でも覚えています。

でも、中学生の時、具体的に何があったのか、知ることはなく、知らないのだからその国の人達のことを想像することなんて、全くありませんでした。テストのために覚えていたんですね…(>_<)

「知る」ことは「想像」の源。ーーー特に歴史は「流れ」を知らなければ、「考える」ことができない・・・


2時間もの長い時間。じっくりと展示を見て、「戦争とは?」「平和とは?」と考えてくださった若い先生方。まず、その姿勢に感動すら覚えました。普通なら、「やっと来た夏休み!ちょっとゆっくりしよう!!」という気持ちになる時。そんな時に、戦争という重く、難しい内容の研修となると、重い気持ちが態度に現れそうなものですが・・・本当にどの方も熱心に学んでくださいました。そして、自分のこれからの実践に生かそうと、前向きに語る姿。未来に希望が持てました!


ふと、自分が若い頃のことを思い出しました。

「戦争のことをもっと学ばないと。」という気持ちはあるのですが、あまりに膨大過ぎて、何から手を付けていいのか分からない状態。それに、一体、自分が何を知っていて、何を知らないのか。子ども達と接していく中で、何を学んでおくべきなのか。ということすら分からない・・・
こんなことは、教えてくれる先輩がいれば分かるのですが、そんな学校でなければ、分からないまま日々が過ぎていきます。

残念ながら、私が在職中、戦争をしっかりと語れる、語ろうとする同僚に出会うことは少なかったです。

でも、先生達は「もっとちゃんと伝えたい。」「もっと勉強したい。」と思っていることが、昨日の若い先生方の姿を見てよく分かりました。


「よし!先生方向けの資料を作ろう!!」

朝目が覚めて、すぐに頭に浮かびました(笑)


未来に平和をつなぐための仲間が増えたようで、とてもとてもうれしい一日になりました。

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