平和のつくり方

第4回目の学習会では、八幡大空襲体験者の杉野さんのお話を聴いた後、日本国憲法の学習をしました。

どうやって

爆弾、空腹、死、不安、我慢、・・・という戦争の日常
自由、安心、豊か、命が大切、・・・という平和な日常に変えたのかな?

そこに、国の進む方向を考え直して決めた「日本国憲法」があったことを伝えました。

つまり、日本国憲法が平和な日本をつくる礎になったというわけです。

さて、この日本国憲法。

「私たち(国民)が、国家権力の暴走を防ぐために、国家権力に守らせるもの」

であることを知っていますか?戦前の時代の反省のもと生まれたことを考えると、納得できます。が、
私は、「私(国民)が守るもの」だと思っていました(-_-;)

大学生の時に、確か、「日本国憲法」という講座を必修として受講したはずなのに。

そのころの私にとっては、「難しく分かりにくい文章がたくさん並んでいるもの」としか、認識できませんでした。情けないのですが、「すばらしい!」なんて、これっぽっちも思えませんでしたーーー

そんな私が、今回、「おりとライオン」を読んで、日本国憲法を読み、「憲法カード」を使っての学習を考えるうちに「すばらしい!」と、心から思うようになったのです。

どうしてか・・・それは、

戦争によって苦しんだ多くの人々をこの憲法で救うことができるから。
それだけじゃない。一人ひとりが自分らしく生きようとすることを守ってくれるから。

また、

憲法のことを知ると、今起きている社会の問題が、どうして「問題」として取り上げられ、何のためにどのように変わるべきかを考えられるようになってきました。
そして、憲法に違反しないように解決方法を探っていくと、一人ひとりが、いじめられたり差別を受けたり自由を奪われたりせずに、自分らしさを大切にしながら生きる、平和な社会に行き着くんです。

ところが!こんなすばらしい日本国憲法を変えようとしたり、守らずに法律を作ったりする動きが、ずっと前からあります。

  • 改憲の動き

特に、9条。「平和主義」をうたった憲法の条項。(今の自民党議員の中には、『9条第2項の戦力不保持・交戦権否認を削除し、「国防軍」を明記すべき』と、言っている人が多く居ます。戦争を経験した元自民党議員の中には、「憲法9条を『世界遺産』に!」と言っている人もいるというのに・・・)

ウクライナで戦争が始まって、「日本も軍備を増強しなければ!」「憲法9条で国は守れない!」という声が上がっています。そして「憲法9条に自衛隊を明記する」という声が、多くの政党から出ています。

もし、この条項を変えたら…

「憲法9条に自衛隊を明記する」ということは、
「私たちの国は、自分の国を守るためなら戦います。」
と、いうことです。

国を守るために戦うのは当たり前
と、思う人もいるでしょう。ウクライナ侵攻の様子を見ていても、きっと、そう思う人は少なくないと思います。
実際に自衛隊がいて、がんばってくれているのは事実だから、はっきり書いていいんじゃない?
と思う人もいると思います。

ここで考えてほしいことは、こうして憲法に明記されると、これまでと何が違ってくるか。ということです。身近な変化を考えると…

①「20歳になったら、男女を問わず、訓練を受けましょう。」というような徴兵制になる。
②「私たちの国は、戦争をしないと決めています」と、胸を張って言えなくなる。



①に関して。

世界中には、徴兵制度を取り入れている国が60か国ほどあるそうです。

軍隊をもつ国がほとんどなので、徴兵制度を取り入れていない国は、志願制度を取っているそうです。

日本の自衛隊もそうですね。

当たり前ですが、「軍隊をもつ」ということは、

戦争することが前提

の考え方です。
そして、急に戦える訳はないので、「自衛のため」「抑止力として」という、もっともらしい理由がついたとしても、「戦う」ことを前提とすれば、そこには戦う人が必要で、訓練(兵役)が必要になるのです。

すぐにということはないと思います。でも、少子化の時代でもあります。志願する人がそんなにいるでしょうか?
憲法に自衛隊が明記されれば、世界の情勢の変化に合わせ、徐々に「20歳になったら、男女を問わず、訓練を受けましょう。」というようになるかもしれません。


憲法に自衛隊が明記されると、「国民がそうすることを望んでいる」という意味になるので、反対することもできなくなる(罰則が入る)可能性が考えられます。

こうして、憲法で守られているはずの自由が奪われることになるかもしれません。


子どもがいる私は、
『人を殺す訓練』をするために生み、育ててきたわけではない!
と思います。

自分の身近な人、出会った子ども達の顔を思い浮かべながら考えた時に、「こんなこと、絶対にあってはいけない!」と、強い思いが湧いてきます。

②について。

「私の国は、野蛮な暴力という手段を使わずに、仲よくする方法を考え、地道に努力する(話し合ったり、交流したり、助け合ったり、・・・)人間的な生き方をしています!」と言えなくなる(すでに・・・)ことは、まともな考えの人と交流する時に、不利になると考えます。

「9条で戦う」のではなく、「9条で仲よくする」のです。

戦争をすることを前提に生きるのではなく、仲よくすることを前提に生きる(戦争になる前に9条を利用して仲よくなっておくことが大事ということ。つまり、外交。言葉の力で安心を作るのです。)のです。それが、人間らしい生き方だと、私は思います。

考え方を広げれば、戦争は、環境破壊。今、温暖化対策は、世界中が本気で取り組まなければならない緊急の課題です。それこそ、平和が環境破壊によって奪われようとしているのです。

戦争なんか、やっている場合じゃない!

・・・・・愚か過ぎます。

平和を守るのは、武力ではない。人間の英知と愛です。

私たちひとり一人に、平和を守る力があります。特に大人は、未来のことをよく考えて、声を上げなければならないと思います。

私たちが上げるべき声は、「日本も軍備を増強しなければ!」「憲法9条で国は守れない!」でよいのでしょうか?



憲法カードを使った学習会。参加した子ども達は全員、積極的に「ミッション~みんなを幸せにしよう!~」をクリアしようと取り組んでいました。他の人と違う意見ももち、認め合う主体的な姿に、未来への希望を感じました。

学習を終えて「憲法カード」を回収したのですが、

「家でもやってみたいので、もらえませんか?」

と、恥ずかしそうに言いに来た子ども達。

すばらしい行動力!!

うれしくて、うれしくて・・・私にとって、最高のご褒美になりました!(笑)

「平和のつくり方」が広まりますように。

子ども達の感想

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