正しいことは強いこと
6時。少し肌寒い朝。憲法記念日。
快晴。雲一つない空を見ながら、戦争の時代のことを思う。
「かいせい」と打ったら、「改正」と出てきた。憲法9条改正?自衛隊を明記する?
この話題になるたびに、戦争でのひどい体験を話してくださった方々の顔が次々に浮かんでくる。
戦争を生き、戦後も傷ついた体や心で、生きた方々。
一人一人に異なる体験があり、悩み、苦しみ、「死にたい」と思うこともあったという方もおられた。
ボロボロの日本で生きぬき、日本を立ち直らせた、戦争体験者たちは、憲法を、憲法9条を変えることをどう思っているのだろう。
以前、NHKで、鈴木義男さん(政治家・法学者)と日本国憲法の話があっていた。
その中で、戦後の憲法改正案の審議を行う衆議院の小委員会の様子が出てきた。
当時の政治家が、考えを出し合い、真剣に議論する姿に感動したのを覚えている。
当時の速記録から、「軍備をすてる」ことに対して、「めそめそしているよう」「何だか仕方ない、やめようか、というところがある」という消極的な気持ちがあったことが伝わってくる。
その気持ちを「日本国民は、国際平和を誠実に希求する」強い気持ちがあるから、軍備をすてるんだ!という、「正しい在り方」によって、払拭しようとしたーーー。
すごいと思う。その気持ちをもっと大事にしたいと思う。
戦後の中学校1年生用の社会科の教科書「あたらしい憲法のはなし」(「北九州平和資料館」にも展示しています。)の中には、
『みなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は、正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。』
という文章が出てくる。「これだ!」と思う。当時の日本の指導者たちは、カッコイイ!
「正しいことは、強いこと」ーーーなんだか、力が湧いてくる。
私は、「そんなことは理想だ!」と言われても、
武力で物事を解決しようとすることに、反対だ。
私たち人間は、そんなもんじゃない!
と思ってる。
豊かに生きたい。
子ども達の未来を守りたい。
(憲法記念日にて)