1931年9月18日…戦争が始まった日

90年前の今日9月18日は、柳条湖事件が起きた(日本が起こした)日です。いわゆる満州事変です。

日露戦争で得た南満州鉄道を衛るという形で配備された日本軍(関東軍)が、奉天の近くの柳条湖という所で、線路を爆破します。それを中国軍の仕業だとして、軍事行動を開始(満州事変)。※「事変」とは戦争のこと
わずか2ヶ月ほどで、奉天からチチハル辺りを占領したそうです。それから、表向き独立国の「満州国」を建国します。しかしながら満州国は実際には、関東軍(日本軍)司令官が人事などの実権を持っていました。つまり、「傀儡(かいらい)国家」~操られたにせものの国~です。

この「満州国」は、国際社会に認められず、国際連盟は日本に撤退を勧告します。が、日本は国際連盟を脱退して国際的に孤立の道に進んでいくというわけです…(資料館のDVDに、国際連盟から脱退する時の松岡洋右の姿があります。)

この柳条湖事件から満州建国あたりの歴史を考える時に忘れてはいけないことが2つあると思います。

1つは、満州事変によって領土が増え、景気が良くなった→「満州事変を起こしてくれたおかげ」と、国民が思うようになってしまった。

もう1つは、マスメディアが「満蒙の生命線」などと言って、国民をあおり、たくさんの日本人が満州に移り住むことになってしまった。

この2つのことは、現代にも当てはまると思います。本当に正しい情報なのか。他の国の人はどう思っているのか。どうすることが平和と言えるのか。・・・

私の義父は、子どもの頃満州に居たそうです。資料館の小野さんも、満州に居たそうです。そのくらい身近に満州で暮らしていた人がいるということは、全国的にみると、大変多くの人が移住していったということです。

でも、すでに住んでいた中国人もいたわけです。大変安く土地を買いたたかれて、中国の方は、どこにどう暮らしたのでしょう…当時は、情報がほとんどなく、それも、正しい情報を受け取ることができていなかったから、仕方がなかったのかもしれません…。

でも、学校や家庭で、大人が子どもに中国人や朝鮮人を侮辱するようなことを言うなど、子どもの頃から差別的な目を育てられていたことも事実です。つまり、朝鮮や中国の人より自分たちの方が「上」というような意識が、日本の軍部の侵略の一端を担っていたと言えるのではないかと私は思うのです。

私たちは、同じことを決して繰り返してはいけない。

ヘイトスピーチやSNSでも差別的な発言を見聞きするたびに、過去の戦争のことを思い出し、恐ろしくなります。

今は、過去の歴史を正しく学ぶことができます。どの情報が正しいのか、よく考えて受け取らなければいけないと思います。
過去の失敗を知ることは、恥ずかしいことではなく、過去の失敗を繰り返すことが恥ずかしいことだと思います。
過去の失敗をきちんと知り、同じ過ちを繰り返さないようにすること。さらに、失敗を生かしてよりよい国と国との関係を築くこと。それが大事だと思います。

自分の中に、差別意識がないか。偏見で物事を見ていないか。
9月18日。数千万人もの犠牲者を生むことになるアジア太平洋戦争の始まりの日に、もう一度自分自身に問いかけたいと思います。



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